定量的プロジェクト管理ツールIPA EPM-Xの機能拡張

ソフトウェア開発において、品質の確保や納期の遵守に向けて、リスクの可視化や問題の早期発見のための定量的なプロジェクト管理が求められています。そのため、IPA EPM-Xをはじめとする定量的プロジェクト管理ツールの利用が推奨されています。

しかしながら、既存ツールにはいくつか課題が存在します。多くのツールは、基本的な定量データ(ソース規模、工数、進捗等)の自動収集およびグラフ化によるプロジェクト管理支援機能の提供のみであり、リポジトリをデータ収集源としているものの、リポジトリマイニングを支援する機能がありません。また、プロジェクト管理者がグラフ等から目視で問題を発見し、対策を講じるというリアクティブなプロジェクト管理にならざるを得ないのが現状です。そのため、プロジェクト内の異変や問題発生の予兆をリアルタイムに検出し、問題の発生を未然に防止することはできません。

そこで本プロジェクトでは、定量的プロジェクト管理ツールIPA EPM-Xの機能拡張をおこないました。機能拡張として、以下のリポジトリマイニングプラグイン5種およびプロアクティブマイニングプラグイン3種を新たに実装しました。各プラグインの簡単な説明はプラグインページに記載しています。

ビッグデータに基づく予測機能の強化

  • タスク担当者推薦
  • タスク再割当状況可視化
  • タスク完了時間予測
  • バグモジュール予測
  • 重複コード検出

異常・予兆検出に基づくプロアクティブ型プロジェクト管理支援

  • 遅延相関検出
  • 変化点検出
  • 影響波及分析

epm-x_pluginsこれらのプラグインの動作はデモサイトにてご確認いただけます。また、共同研究・受託研究の形態でプラグインのカスタマイズや新規開発などにも取り組んでおりますのでお気軽にお問い合わせください。


謝辞:本ソフトウェアは、独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(SEC: Software Reliability Enhancement Center)が実施した「2013年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業」の支援を受けたものです。